出会いとは偶然もあれば必然もある




その出会いは偶然?それとも必然?











四話  出会い・勘違い?・告白!? 









やっとのことで入国手続きを済ませた家族は、宿を探すために
王都の中央広場に来ていた。

「それにしても、王都の中央広場だからにぎやかね」
「ほんと、にぎやか」
「それにしてもさっきっから不思議に思ってたんだけど、母さんってスロレアに来た事ないの?」
「あたしだって、この旅で初めて外に出るんだもの当たり前じゃない」
ふぅ〜ん、そうなんだ、と納得するエク

そんな、今まで田舎に住んでいた人が都会に初めて出で来たような会話をしていると、
遠くから奇声が聞こえてきた。
「そこの美人さんたち〜w」
「「「(来る、人では絶対に出せないようなスピードで、変態がこっらに向かってくる!)」」」
異様な威圧感を感じた家族は、すぐさま今まで立っていたところから数メートル離れると
ぐしょっ! と、さっきまで自分たちが立っていた所の近くにあった雪の山に、奇声をはっしながらこちらに走ってきていた男が突っ込んだ。

数分たったが、雪の山に突っ込んだ男は出てこず、そばにいたナリィは心配になって、
男が突っ込んだ雪山に近づく。

「あのぉ〜、大丈夫ですか?」
ナリィが話しかけると雪に埋もれていた男が、いきよいよく出てきてすかさずナリィいの手を握った。
「ありがとう、心優しいお嬢さん俺の事を心配してくれて」
「はい・・ あの、それでぇ・・・」
「お礼といっては何ですが、今からお茶でもいかかですか?」
「あの 手をぉ・・」
「おや俺としたことが失礼、まだ名前を名乗っていませんでしたね。俺の名前はピルス」
以後よろしく と愛想のいい笑顔をするが、
こいつ(ピルス)ぜんぜん人の話し聞いてねぇ。
「それにしても、お嬢さん可愛いねぇ 名前はなんて言うんだい」
と 言いながらナリィに抱きつくピルス (おじさん犯罪者で捕まっちまうよ! 
                   ブッチーン
―どこかで何かが切れる音が・・
「この!変態がぁ!!」
「ナリ姉に抱きついてんじゃねぇ!!」
                  ドスッ!
カウルとエクの蹴りが、ピルスの腹にいきよい良くぶつかる。
この蹴りによって、ピルスはナリィからひっぺがされ、綺麗な放物線を描きながら飛んだ
そこに・・・・
「ナリィになにしてんのこの変態!金、銀 やっちゃって!!」
「この世から消えてください・・・秘奥義!」
金と銀がピルスに飛び掛り、その後ろで詠唱をするキム
「ぎゃ〜〜〜〜!!やめっ!ストップ!魔法じゃぁ・・」
「問答無用!・・フリーズ・サン!!」
                  ドォッカァ〜ン
雪の山に落ちていくピルスは、ほっといて (ひどっ!
ナリィに駆け寄る4人
「ナリィ 大丈夫?」
「怪我はない?」
変態に何もされなかった?」
「どこも 痛くない?」
なんて言うんだろ 女は怒ると修羅になる てやつだね
あ〜 怖

「なぁ なぁ ナレーター」
どうしたんだい 変態
「その呼びかたぁ ――もうどうでもいっか」
いいの?
「おう 男は心が広くなくっちゃ」
ふ〜ん で、何よ
「俺って 忘れられてる?」
えぇ・・ だけど自業自得でしょ
「グハァッ!」

                   ―数分後―   

まぁ 一応可哀想なので雪の山からピルスを助ける家族
「すまないねぇ、だけど助けてくれるとうゆう事はやっぱり俺に気が・・」
「この場で、首切ってもいいんだよw(低」
すっごくいい笑顔でピルスに剣を向けるカウル
「!・・いえ;すっすみませんでした」
カウルに土下座をするピルス
「もういいですよ 顔を上げて立ってください・・・周りの人が変な目で見てきますので」
周りには聞こえなかった、カウルの本音が聞こえたピルスは、顔を真っ青にしながら、カウルの言うとおりにその場に立つ。
――後日、彼が言うには、“命が惜しければ逆らうな”っと、本能が言っていたらしい

「それにしてもお嬢さん方旅人かい?」
「えぇ 何でわかったの?」
あたし達旅人って言ったっけ? と不思議そうな顔をするカウル
「そりゃあ、王都中にいる美人さんには一度は話しかけてるしな」
と、胸を張るピルスにエクが懐(?)からハリセンを取り出し構える。
「んなもん誇るな!変態!!」
バシィィィ!
「ギャボッ!!」
頭部にハリセンが打たれる。
まぁ、ハリセンだったので、あまり効かなかったようですがね。
「チッ」
「(チッ!?)」

「それでどこの旅人なんだ?」
「マザーフットですが」
「! あのマザーフットからか!?」
「えぇ、今日はよくそれで驚かれるんだけど、そんなに珍しいの?」
「まぁ・・・、マザーフットの民はあの戦争で全員いなくなったと思ってたからな」
「そうだったんだ」
ピルスが近くの屋根つきベンチを指差す。
カウルはうなずいて、ベンチに座る。
4人は、話が長くなりそうなので、ベンチの近くで自由行動にしていた。
「それで、何で旅に?」
「広い世界が見たい、かな?」
「へぇ〜、だけど今また戦争が始まるかもしれないんだ。」
知らなかったか? と聞いていたピルスに頭を振るカウル。
「一応知ってた」
「じゃあ何で旅を?!」
「う〜〜〜〜ん・・・・・、分かんない」
                ずるっ
こけるピルス (どうやってベンチでこけるんだ。
「ははは・・・、流石だねぇ;」
「?何が?」
「色々と;」
戦争が始まりそうなことを知りながらも、家族で世界を周ろうなんて考えるやつはこの人ぐらいだろう。

と、話しているうちに辺りがだんだん暗くなってきた。
へんだなぁ〜と思って前を見ると、そこにはでっかい雪の壁が・・・
「見て見てv、おっきな雪ウサギw」
「周りの雪全部使っちゃった」
と ナリィとキムがおっきな雪の塊(自称雪ウサギ)から顔を覗かせる。 (二人の少女が乗れるぐらいの雪ウサギってどのぐらい大きいんだよ!!
「これにすべり台いとか付けてみたら遊べるかもよ」
「楽しそうだから作ってみる?」
なにやら遠くでは、雪ウサギさん改造計画がロサとエクの間で話されている。

「楽しそうだな」
「初めて見る雪だもの嬉しいのよ」
「ふ〜ん、俺にとっちゃ雪なんて見飽きたものだけどな」
「だけどはじめて見た人にとっては珍しいものよ」
ふふふ・・ と優しい目で子供たちを見つめるカウル
「あのさぁ、聞きずらいんだけど・・」
「?何?」
「もしかして皆義姉や義妹か?」
「(義姉?義妹??聞き間違いかなぁ)うん、皆戦争孤児でね」
「そかぁ・・・」
いつの間にやらいいモードの二人だが、目の前に大きな雪ウサギがあると
なんとも異様な光景である。

「でも、姉妹だけで旅なんて大変じゃないか?」
            ピシッ
ピルスの何気ない一言で、カウルの周りにある空気が固まった。
「やっちゃった」
「どうしよう;助けないと」
「いいよナリ姉、救えない男だし」
「学ばない人」
雪ウサギにすべり台を作っていた4人は殺気を感じて、サッと雪ウサギの後ろに隠れてこの光景を見守っていた。

「へぇ〜 ふ〜ん姉妹かぁ・・・」
カウルが、腰にかけてある剣を抜く
「なんかすげぇ殺気を感じるんですがぁ;」
ちょっとずつ後ずさるピルス
微笑みながら剣を構え近ずくカウル
雪ウサギの後ろで一部始終を見ていた4人は目をつぶる。
ぎゃ〜〜〜〜〜!!
―本日二回目の叫び声が国中に響いた・・。

その時、サッと一人の青年がピルスをかばうようにカウルの前に立った。
「この人を切るのは待ってください!」
「どいて下さい!こんな周りの空気と人の心を読めない人なんて、一度あの世に行って、頭を治したほうがいいんです!!」
「確かにあなたの言うとおり、この人は空気も心も読めませんが・・・」
謎の青年は一瞬苦い顔する。
「これでも一応この国の皇后なんです!」
               ・・・・・・・・・
「「「「「えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」」」」」
雪ウサギの後ろに隠れてその場を見守っていた4人がカウルのそばに行く。
「ビックリ」
「ありえない・・・」
「すみませんが本当なんです」
エクとキムの率直な答えに、本当に申し訳なさそうに謝る青年。
「そういえばあなたは?」
「申し送れました。某、陛下の護衛隊隊長フェイと申します。」
以後お見知りおきよ と一礼をするフェイ
「へぇ〜 大変ですね」
エクが哀れそうな瞳で見る。
「えぇ それはもう毎度毎度城から脱走して、その度に探しに出て。
最近では大臣に“これがないと一日が始まらないよ”って言われるぐらい・・・」
がっくりと肩を落とすフェイ
「あぁ〜;」
何か思い当たる節があるような、ないような。
苦笑するエク
「なので、帰りますよ陛下」
「嫌だ!」
「もう三十路の男が駄々をこねないで下さい!」
「嫌だったら嫌だ!!」
まるで買ってほしいおもちゃを買ってもらえなくて、駄々をこねる子供のようなピルス
                ガンッ!!
鈍い音が周りに響いた。
「どうぞ連れてって下さいw」
「ご協力ありがとうございます」
「いえいえ」
黒い笑顔の二人
この時ここにいた全員が、直感的に
「「「「「(逆らってはいけない)」」」」」
と感じ取ったのであった。

「本当にちょっと待ってくれよ、フェイ」
「はぁ どうしたんですか?」
「ちょっとな・・・」
「逃げないんならいいですよ」
フェイが渋々襟を握っていた手を離す。
ピルスは、服を正してカウルの前に立った。
「俺と付き合ってください!!」
               ・・・・・・・・
いきなりの告白タイムに固まってしまった(ピルスとカウル以外
「えっとぉ、買い物ですか?」
そして、いきなりの告白タイムに動じず素でボケるカウル
「母さんだからねぇ;;」
「だね;」
なんとなく納得してしまったエクとキム
そんな、なんともいえない光景を遠くで眺めていたロサにフェイが近ずく、
「すみませんうちの馬鹿陛下が」
「いえ、大丈夫ですよ。私たちの母は、あんなことじゃ動じませんから」
「そう言ってもらえると、こちらも嬉しいです」
そんなこんなで、いまだにさっきと同じことを繰り返しているピルスとカウルを遠めで見ながら
いつ終わるんだろう、と心配になるフェイであった。

「そういえば、まだ皆さんのお名前を存じて下りませんでした」
あぁ、そういえば名乗っていなかったな、と思ったロサは遠くでピルスとカウルの楽しそうなやり取りを
見学している三人を呼び寄せる。
「どうしたのロサ?」
「ほら、まだフェイさんに名前名乗ってなかったなっと思って」
「なるほど、それでぇ」
納得した三人は、フェイの前に並ぶ
「それでは、私から自己紹介します。私は長女のロサです。」
「次女のナリィです。よろしくお願いします」
「三女のエクです。よろしくな」
「四女のキム、よろしく」
「それで今あっちにいるのが、母のカウルです」
全員の自己紹介が終わり、もうそろそろ元の目的に戻ろうと、ピルスとカウルのそばに行く。

「だから!そっちの付き合うじゃなくて・・」
「ですから!これ以外に・・・」
こっちはこっちで、一生続きそうな勝負(?)をいまだにやっていたりする。
「陛下!帰りますよ!!」
「まだだ!」
「はぁ、某は手短にっと申しました。これ以上時間をかけるなら強行突破で逝かせてもらいますよ」
「;くぅ・・」
フェイが、どこからか出した縄で一瞬にしてピルスがミノムシに・・・
「それでは皆様、またいつか何処かで」
「えぇ、さようなら」
ずるずるとピルスを引きずっていくフェイに別れを告げた5人、
途中、はなせぇ〜!、と声が聞こえたが無視した5人

――だって、こっちはこっちで・・・
「宿」
「「「「・・・・・あっ」」」」
すっかり宿のことを忘れていたのであった。





















あなたに出会えたことが



偶然だろうが


            必然だろうが





あなたに出会えたことに変わりはない









これだけが 真実であり現実なのだから・・・




















黒い闇から声が聞こえる

「やっと見つけたよ・・・――――――――」



視線の先には、やっと宿が取れたと喜ぶ5人の家族の姿が





















-−四話終−-

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