笑顔の下で、いつも泣いていた。



今も昔も変わらずに・・・・











三話  氷の中の淡い過去 









船に揺られてはや数日、ようやくスロレアについた家族
船内で色々あったせいで疲れた家族は、青い顔をして船から出てくる。
(船内でおきたことは、後で話そうと思う。)


「ふぅ・・・ やっと着いたねぇ」
「だね 何かすっごく疲れたけど・・」
「もう 船はこりごりです。」

カウル、ロサ、ナリィ、エク、キムの順で船から出てきた。
↑の会話は、カウルとロサとナリィの初めて船に乗った感想である。
後の二人は、金と銀に引っ付いていた。

「母さん達寒くないの!」
「さむいぃ〜」

と、どう見ても夏服を着ているエクとキム。
そんな二人を見かねたカウルが、荷物から毛皮を2つ引っ張り出した。

「しょうがないんだから 二人とも船出る前に言ったよね、外は寒いから毛皮着てって」
「うっ・・・ だってさぁ ここまで寒いと思わなかったしねぇ」
「うん」
二人とも渡された服を着る。


「さぁ ここは寒いからいったん町に入ろう!」

「宿探さないとね〜」
「あるかなぁ」


王都に向かって歩き出す三人だが、後ろに二人と二匹の気配を感じないので後ろを向くとエクもキムも、金、銀もいなかった。
急いで元の場所に戻ると 二人と二匹は最初の場所にいた。


「ナリィ!エク!金、銀!」

「あっ お母さん」
「どうしたの急いで?」
「「アウッ!」」

空を見ていた二人と二匹


「もぅ 心配したんだよ」
「ごめんなさい。つい雪が珍しくって」
「ふふふ、確かにはじめてみるわね」
「でしょ!だからつい」

落ち込む二人をはげます三人

「大丈夫、雪は逃げないから」
「そうそう、町にいっても見れるよ」
「みれる」
だから行こう と微笑むカウル

その言葉に安心した二人と二匹は、その場所を離れた



「じゃあ、気を取り直して王都にいこっか」

「「「「うん」」」」




家族は、王都の門までいく

この時、家族はきずいていなかった。周りの人の目が自分たちに向いていたことに


いや〜 面白い家族だったよ (by漁師A






王都の門にて

王都に入ろうとした家族は、二人の兵士呼び止められた


「お嬢さん方、何か忘れてるぜ。」

「?なにをでしょうか?」
「入国手続きですよ」
「??」
「んっ、その顔だと手続きは初めてか?」
「はい」

そうか そうかと豪快に笑う体格にいいダンディーな兵士と物静かな若い兵士(凸凹コンビ!?
いつの間にか若い兵士が、手続き用の紙とペンを持ってきていた。

「ここに、名前、生年月日、歳、住んでいた所を書いてください」
「全員ですか?」
「えぇ 全員です」
ロサの質問に答える若い兵士に黒い影が差す。


 ダンディー兵士が若兵士に体当たりをした。(ポ○モン!
 ドスゥゥぅ!! ぐはぁ!!!
 若兵士は、100ダメージくらった。
 そして ダンディー兵士そのままスリ-パーにもっていったぁぁぁぁ!!
                  (スリーパー知ってるやついるのか?)


「おうおぅ お前は堅物すぎっぞ」
「先輩 放してください」
「いつか ハゲんぞ」
「首が絞まるので腕を放してください」
「ここに 十円ハ・・」


そのころ、蚊帳の外の家族は・・・


「仲がいいのねv」

「(はいぃ!? )」

「本当だねぇ」

「(そこロサ姉つっこんで!!)」


こちらはこちらで、楽しんでいるようなので(エク以外)これはこれで、
よいのかもしれない。

まぁそんなこんなで、全員書き終わり若い兵士に渡す。


「ねんのために確認させてもらいます。」
「どうぞどうぞw」

「名前・・よし、生年月日・・・よし、歳・・よし、住んでいた所・・・・マザーフット?」
「!本当か!?」
先ほどまで、おとなしく若い兵士の報告を聞いていたダンディー兵士だったが、
マザーフットの単語が出てきたとたんにとても驚いた顔をした。

「本当にマザーフットの民なのか!?」
「そっそうですが、それがなにか;?」

話についていけない若い兵士が質問する

「先輩、マザーフットってなんですか?」
「んっ?あぁ おまえはまだ入ったばかりだが知らなかったな・・


昔、世界を巻き込んだ大きな戦争があった。 

その戦争が起こった場所が、世界の中央・・・そうマザーツリーがある大陸だった。

だが、マザーツリーのふもとには、平和な小さい村『マザーフット』があった。

しかし、世界戦争はその平和な村『マザーフット」までも巻き込んで始まった。


・・・それがマザーツリー大戦だった。」

一通り説明したダンディー兵士


「母さんそれ本当なの!?」
「うん・・ その時あたし達は、マザーツリーの中にいたから難を逃れたの」
「初耳」
驚くエクとキムと何となくその時の事を覚えていた、ロサとナリィ

「そうだったのか・・、マザーフットの民は全員生きているのだな」
「えぇ、元気すぎるほど元気で」
「それを聞いて安心したよ。あの戦争は酷いもんだった、血で血を洗うような戦争だったからな」

それに・・・ と黙るダンディー兵士

「?先輩、どうかしました?」

「・・・銀髪の悪魔」

「銀髪の悪魔?」
「そうだ、この戦争を終結にした番人さ」

マザーフットで育ってきたロサ、ナリィ、エク、キムでさえ、そんな人は知らなかった。

ただ一人を抜いて・・・・


「その番人って、何をやった人なのお母さん」

「・・・・・・」
ナリィの質問に答えないカウル


「か・・さ・・、 お母さん!」


「! どうしたのロサ」

「上の空だったよ どうかしたの?」
「ううん 大丈夫だよ」
ごまかすカウルに心配そうに顔をみるキム
「何かあったらいってね」
「えぇ・・」

いつものように笑うカウル、だけどその笑顔は仮面みたいな笑顔で・・・・・



「まぁ、いろいろ大変だったな」
「はい、でも、もう昔の平和な時の村ですから大丈夫ですよ」
よかった、よかった とカウルの肩を叩くダンディー兵士

そこに若い兵士が帰ってきた。(いつのまに、いっていたんだ!


「入国手続きが終わったのでどうぞ」
「ありがとうございました。」

5人は、二人の兵士に礼を言って王都に入っていった。




















楽しい記憶の中に隠した、暗い過去


どんなに忘れようとしても あの過去はついてきる


あたしが犯した・・・・






        大罪のように



















-−三話終−-

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